2.人工膝関節の診療報酬
人工関節も代金は保険で賄われます。人工膝関節はおおよそ次のパーツから構成されます。大腿骨インプラント、脛骨インプラント、膝蓋骨(膝のお皿)インプラント、そして大腿骨と脛骨の間に挟んで滑らかに動かすようにするためのポリエチレンインサートです。ほとんどの大腿骨インプラント、脛骨インプラントは金属(MRI撮影対応の合金)でできています。国はこれらのインプラントに対して公定価格を決めています。例えば人工膝関節の場合、公定価格は少し前までは80万円でした(現在はもっと安くなっています)。病院はインプラントを販売している会社から人工膝関節を1つ80万円で購入してこれを手術で患者さんに使用します。その後、国から病院へ80万円が支給される構造です。人工膝関節の手術を行なえば、手術料として376,900円が入ります。そこから手術に必要な保険で賄うことができない材料費(執刀医の考え方によってここにもピンからキリまでの価格となります)、人件費、施設費などなどが差し引かれ、残りが病院の収益になる仕組みです。決して収益は多くはなく薄利多売的な感じも否めません。さらに裏の台所を見ると、1年間に相当数の手術を行う病院では同じ会社の製品を多く一括で仕入れれば当然定価よりも安く仕入れることが可能となります。例えば○○病院は年間に人工膝関節を500例おこなうとします。定価ではその購入費は80万円×500=4億円となりますが、それだけの数の出荷が見込めるので、そこは商売、卸価格は60万円となるかもしれません。そうしますと1件につき20万円安く仕入れることができるので20万円×500=1億円が差益となり病院の儲けとなるのです。
この続きはまた次回にいたします。
当院のコロナもようやく終息しました。次に同じことを起こさないように様々な対策が講じられました。詳しくはホームページをご覧ください。手術も少しずつ再開しましたが、入院前にはPCR検査が必要となりました。今回わかったことですが、PCR検査も唾液は感度が低く、陽性なのに陰性と出ることが時々ありました。やはり、辛いですが鼻咽頭より採取させていただくこととなりましたのでご了承お願いいたします。
当院では各階にクリスマスツリーを飾り付けました、スタッフとともに写真を掲載します。
外来わきのツリー
2階のツリー
3階のツリー
少しだけホッとしませんか?