2020年05月

こんにちは

さて緊急事態制限が解除されました。これからが危険ですね!本日の東京都のPCR陽性者が8人と出ましたが、恐らく潜在患者さんの数は何倍も多いです。PCR検査数を増やすと言っていたはずですが、どうも増えていないのではと疑います。前回のブログにて61人のうち5名がIgM抗体陽性になったと書きました。このうちの1名は文京区に在住ですが直ぐにPCR検査を受けられたそうです。ところが台東区の方は受け付けていただけなかったそうです。発熱していても!東京都内でもばらつきがあります。同じ東京都在住でも平等ではないのですね。これから夏に入り一時ウイルスは表面上は姿を消すかもしれませんが、要注意です。電車のエアコン、勤務先のエアコンの吹き出し風の通り道にウイルスがばらまかれる可能性が危惧されます。電車内に感染者がいればエアコンを通して感染が拡大する可能性があるのです。現に、シンガポールなどで一時感染者数が増加した原因はエアコンと言う説もあります。電車に乗らないと出勤できませんので大変です。普通のマスクではウイルスはブロックできません。N95マスクはウイルスをシャットアウトしますのでこのマスクを付けて出勤ということになりそうです。ただ、このN95マスクは高価でまた現在入手困難です。
相当前の話しですが、某大学の外科の教授がマスク、ゴム手袋着用で回診をしていたら新聞に掲載され叩かれていたことを思い出しました。患者さんに対して失礼な態度!と。もちろんこの頃は患者さんの安全のためではなく、患者さんから病気をうつされないようにということが目的であったようですが。私どもは回診はマスク、ゴム手袋で行いますが、この目的は患者さんに対する感染予防のためです。患者さんと会話しながら、創を触ったりの回診ですから患者さんへの感染のリスクはあります。少しでも予防できたらとの思いで行っています。時代は変わりましたが、かの教授は先見の明があったのかもしれないと心の片隅では思い出すことがあります。

おはようございます。


さて、当院ではこの5月の連休中より新規の入院患者さんから全員に対して抗体検査を行ていますと前回は書きました。その結果、61人中の5人でIgM抗体が陽性となり、残念ながら入院ができませんでした。この5名の方の1名が地元の保健所にてPCR検査を受けた結果、陰性との連絡でした。残り4名中の3名は無症状で1名だけ数日間の微熱が継続していたようです。抗体検査の精度は業者側からは96%との情報が来ていますが果たして精度に問題があるのでは?とも思います。しかし、抗体検査を行うことの意義はあると考えています(疑いまたは真の感染かはわかりませんが)。検査料は今のところ病院負担です。現在、果たしてどの程度の感染者が国内にいるかは全くわからないです。当院の抗体検査の結果から推測しても少なくとも7から8パーセントの確率で感染しているかまたは感染後の方々がいる可能性があります。初めからPCR検査を増やして行っていれば感染者の総数や動向が正確につかめたかもしれません。また、今回のコロナ感染に関する論文数が日本は先進国のなかで極めて少ないとの日経新聞記事があり、残念に思いました。研究や論文が少ないということは治療薬やワクチン開発にも遅れをとることが危惧されます。このような緊急時において国が初動から疫学ばかりでなく臨床治療や研究をリードしていれば(当然、防疫を含めて!)もっと違った展開になっていたのではないかと思います。緊急時に(感染ばかりでなく、外からの侵略に対しても)どのように国民を守れるかという能力が乏しいことが露呈してしまいました!
日経

さて、話は変わりますがブログにコメントがありました。投稿者のご友人の方が最新の膝手術を受けて歩けなくなったとのことでした。いつ、どこで、どのような手術を受けられたのかはっきりと記載されていませんのでコメントできませんが、可能であれば一度拝見させていただければと思います。私の外来日は毎週月、金曜日ですので予約いただきたいと思います。
現在、次の本の発刊を目指して実働中です。次は膝のストレッチや体操を満載した見やすい健康本と最新の膝治療についての治療本の2冊を計画しています。
コロナ対策をしっかり行って頑張りましょう!ちなみに感染経路ですが、汗にはウイルスは出ないそうです。しかし、飛沫は危険で今後夏になりエアコンの使用が増えます。中国の研究によりますとエアコンの風の通り道がウイルスを運び感染リスクが高いとのことです。電車内のエアコンによる感染増加が危惧されます。昔のようにエアコン無しで窓全開、扇風機もなしが安全かと思いますがいかがですか?

こんにちわ


今回は膝の話しの予定でしたが、内容を変えてお伝えします。
当院では先月コロナウイルスの院内感染を経験したことにより、コロナに対する警戒レベルを引き上げました。皆さまが安心して入院、治療をしていただけるように最善を尽くしています。以下にどのようなことを行っているか記載します。

1)抗体検査を全ての新規入院患者さんに入院当日に施行いたします。結果が出た後に入院可能となります。ただし、IgM抗体が陽性となってしまった場合には入院はできません。地元の保健所に連絡をしていただき、PCR検査を受けていただくことが良いと考えます。IgM抗体はコロナウイルスに感染した時に賛成される抗体です。ただ、発症後の1-6日での交代陽性率はそれ程高くないので、これで全て防ぐことはできません。
IgMとIgG
この検査により一部の感染を防ぐことは可能です。
抗体検査結果
ここに示すのは入院時の抗体検査で陽性となった例です。必ずしもコロナに感染していると保証することはできませんが、疑われます。黒矢印で示す線が出ますと(濃さにもよりますが)入院はできません。この1週間で28名の方の検査をしましたが疑われた方の数は3名でした。IgG抗体のみ陽性の方は様子観察しながら入院加療としていますが、今のところいらっしゃいません。

2)手術前の2週間の体温と体調を記載する用紙をお渡しいたしますので、全て内容を埋めていただきます。記載が漏れていますと入院をお断りすることがあります。

3)ご家族はじめ見舞いの方の病棟への立ち入りはできません。

4)病棟内、病室内ではマスクを着用していただきます。

ところで緑茶や紅茶がコロナ感染を防止するということをご存知ですか?もちろんすべてではありませんが、以下に日本カテキン学会の資料を掲載いたします。私も毎日緑茶と紅茶をこれまで以上に飲むようにしています。また十全大補湯は毎日3回欠かさずに飲んでいます。身近にあって、継続可能なことも重要です!
カテキン

それではくれぐれも健康にはご注意いただき次回は元気な顔でお会いしましょう!



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